「気づきがあなたに訪れる」
ふと、目にとまった文章を、ブログに残しておこうと思います。 昔、こんなドキュメント番組を見たことが、心に残っています。 それは、アメリカの10代の少女の話でした。 彼女は末期の癌でありながら病床から、ゴリラやトラ、ゾウ、サイなどの野生動物の保護活動家たちに応援の絵手紙を送り続けていました。 そして最後はいつもこう結んでいました。 「私にはもう命がありませんが、動物たちの未来をあなた方の勇気に託します。 私は何年も寝たきりですが、こうしてあなた方の勇気と安全を祈ることができます。 こんな私でも誰かの役に立つことができる。そんな体験をさせてくれてありがとう。 もうすぐ私は天に召されますが、死は少しも恐ろしくありません。 死んでからこそ、私は本当にやりたいことができるのです。 私は死んだらこの重い身体を脱ぎ捨てて、必ずあなた方のそばにまいります。 これからは、あなたのそばであなたを守ることができる。 私はいつでもあなたの勇気と身体を守れるのです」 このような内容でした。 この番組は、私の人生に衝撃を与えました。 同時に「あなたはこれから何をするの?」そう問われているようでした。 彼女は私に「他者に対して何もできない人はいない」そう教えてくれました。 世界中の保護活動家に送られるその絵手紙は、文章を考え、絵を書き、はうように 病院の中庭で摘んだ小花の押し花を添え……。 それがまた末期の彼女の生の意味を支えていました。 また命がけの活動家たちにどれほどの勇気を与えたことでしょう。 「ボランティアとは、してあげるものではなく、させていただくもの」 この彼女からの遺志をまた多くの同胞に発信できたらいいな。 今はそんなふうに思っています。 一緒にやりましょう! 自分以外の誰かの役に立つために。 救済の手を必要としている誰かのために。 私たちが差し出した手はめぐり巡て、また私たちがつまずいたときに、 差し出される手となり返ってきます。 こうして私たちは、自らを救うことができるのだと私は信じています。 私たちみなが体験するその深い苦しみは、また別の世界への新たな扉。